初めてミニバンで家族連れの車中泊をするときに、いったい何をもっていけばいいのか迷ったりしませんか?
車中泊に慣れていない頃はよく車中泊に出発してから、「あ~、あれを持ってくるべきだった・・・。」、「あれがあればもっと広いスペースを作れるのに・・・」みたいなことが多々ありました。
そこで今回は、ノアやヴォクシー、セレナなどのミニバンで車中泊するときに必要となる車中泊グッズについて紹介していきます。
忘れたら困ってしまうもの
まずはじめに、車中泊で忘れてしまったら困ってしまうものについてお話していきます。
寝具(布団または寝袋)
まずはじめに紹介するのが、車中泊には欠かせない寝具です。
一番安く済ませたいのであれば、家にある布団や毛布、タオルケットなどを持っていくのがいいと思います。
また、普段からキャンプなどをしている人であれば、寝袋などを使ってもいいでしょう。
家族や荷物が少ない場合は、上の写真のような感じで3列目シートを跳ね上げ、ビニールシートの上に布団を敷くパターンが簡単です。
この他にも、車中泊の参考になるベニア板を使った折りたたみ式フルフラットベッドや、家族が多い人向けの二段ベッドの作り方などはこちらの記事が参考になると思います。
スマホ&携帯の充電器(要台数分)
車中泊先ではやることが限られていて結構暇ですし、よく写真や動画を撮ったりなどスマホを多用することが多く、スマホの電池がすぐに切れてしまいます。
スマホの充電って結構時間がかかるもので、一般的なものでも数時間は充電し続けなくてはなりません。
ですから、スマホの充電器を1台しか持っていかった場合、充電が間に合わず、充電器の取り合いが勃発してしまいます・・・。
余計な争い毎を避けるために、スマホの充電器は台数分だけきっちりと持って行きましょう。
ちなみに、車のエンジンがON間はスマホを使っている間も常に充電器に接続しておいて少しでもスマホのバッテリーを充電しておくように心がけましょう。
そうすることによって、エンジンOFF時にアクセサリー電源をONする時間を減らし、車のバッテリー上がりを防止することができますよ。
蚊取り線香(夏の季節のみ)
夏の車中泊では、窓を開けて車内の風通しを良くした状態で車中泊することと思います。
ただ、夏に窓を開けて車中泊していると車内に蚊が入ってきてしまい、暑いだけではなく蚊にさされて痒くて、もう車中泊どころではなくなってしまいます。
この夏の車中泊の蚊対策でよく使われているのは車のドアの窓に取り付けるメッシュタイプの網戸です。
ただ、これらの車用網戸は値段も高いですし、取り付けられる窓が限られていたりします(トランクドアの隙間を少し開けるようなケースは対応できない)し、ちゃんと取り付けないと蚊がちょっとした隙間から入ってきてしまったりもします。
いろいろ試してみた結果、我が家では電池式やスプレー式の蚊取り線香を持っていくという方法に落ち着きました。
このようなタイプの蚊取り線香を車の中で使用すれば、窓を開けていても蚊が入ってくることはなくなりましたので、是非参考にしてみてください。
窓拭き用のタオル(冬の車中泊のみ)
冬の車中泊で忘れてはいけないのが、車内側の窓拭き用タオルです。
冬など季節に、エンジン(エアコン)を止め、窓を閉め切って車中泊すると車内の全てのガラスが露で真っ白(びっしょり)になってしまいます。
車中泊するぐらいなのでフェイスタオルは持っていると思いますが、車の窓を拭くための吸水タオルを別途準備しておいたほうが衛生的にいいと思います。
なお、こちらの記事では車中泊旅行の準備に役立つ持ち物リストを紹介していますので、是非参考にしてみてください。
小さな子供も喜ぶ車中泊グッズ
小さな子供と一緒に車中泊する場合、狭い車内で子供が退屈しないための工夫や広い就寝スペースを確保するための車中泊グッズがあると便利です。
DVDプレイヤー
我が家の車中泊で子供達の暇つぶしに大活躍しているのが、このDVDプレイヤーです。
長距離の移動の時、最前列のナビは地図を表示しておきたいので、子供達が見るDVDは運転席の後ろに取り付けたこのDVDプレイヤー使って再生します。
固定の方法は、1000円ぐらいで買った運転席の後ろに取り付ける物入れに、金具をつけたDVDプレイヤーを引っ掛けている感じで、電源はシガーライターに差しています。
こうやって車内でDVDが見られるような環境を整えてあげると、長距離の移動中でも子供達は映画が見れて大満足ですし、その間は静かに運転できるのでとても快適です。
結束ベルト(チャイルドシートがある場合のみ)
車中泊で意外に役に立つのが、この結束ベルト。
特に小さな子供がいる場合、車中泊するときに邪魔になるチャイルドシートなどを天井に固定したりする時に使います。
こうすることによって、チャイルドシートに邪魔させることなく、車中泊するときに家族全員でゆったりと足を延ばして寝ることが出来ます。
快適ライフを実現するな車中泊グッズ
ここからは少し出費にはなってしまうものの、快適な車中泊ライフを実現するために必要な便利グッズについてお話していきます。
窓の断熱シェード
車中泊で気になってしまうことといえば、車外から中の様子が見えてしまうことなのではないでしょうか?
そのような周りからの視線を遮るために有効なのは、窓にシェードを取り付けるという方法です。
そうしておけば、車外からは車内の様子を覗き込むことができなくなりますので、安心して仮眠することができます。
更に断熱シェードを窓に取り付けておけば、プライバシーの保護だけではなく、夏の暑さや冬の寒さ対策になもなります。
ちなみに、車用の断熱シェードは銀マットを使って簡単に自作することも可能です。
ただ、銀マットは丸めて収納してしまうと、癖がついてしまって窓にうまくはまらなくなってしまったり、車内の見た目(青色)も悪かったりします。
頻繁に車中泊をしない人の場合、断熱シェードを購入するのはもう少し後にして、バスタオルなどをウィンドウに挟み込んで車内側に垂らしてカーテン代わりにするというのも一つの手です。
何れにせよ、外から中が見られないようにするだけで安心して車中泊できるようになりますので、一度このことについて検討しておくといいでしょう。
DC/ACインバーター&三又コンセント
車中泊するときはだいたい長距離の移動になることが多いので、DC/ACインバーター(ホームセンターなどで3000円程度で購入可能)と三又コンセント(100円均一で売っているもの)は持っていくようにしています。
私が車中泊でよく使っている家電製品は電動ひげそりぐらいで、妻や子供はコンセントを使用するものを持っていくことはありません。
女性や子供だけで車中泊に行く場合はこのようなインバーターは不要だと思います。
なお、このインバーターの使い方の注意点として必ずエンジンONの時に使うようにしましょう。
エンジンOFFの時に使ってしまうと、短時間でバッテリー上がりを誘発してしまう可能性がありますので、ご注意を。
ハンドルに取り付けるテーブル
SAやコンビニなどで弁当を買って車内で食べる場合、意外なほど食べ物を置く場所がありません。
なので、このようなハンドルに取り付けるタイプのテーブルは重宝します。
また、食事だけではなく、ちょっとしたメモを取ったり、ノートパソコンを操作したりする事にも使ったりすることができます。
ネットや量販店で3000円前後で購入できますので、このような使い方をする場面が想定されるのであれば、準備しておいたほうがいいかもしれません。
車止め
これは私だけの必需品なのかもしれませんが、私は車中泊をする時によく「寝ている間に勝手に車が動き出してしまっていたら・・・」なんてふと不安になったりします。
特に夏や冬にエンジンをつけたまま仮眠をするなんて場合は、勝手に車が動き出してしまわないか心配になってしまいます。
その不安を解消するために使っているのがタイヤストッパーです。
タイヤストッパーがあればタイヤそのものを固定することができるので、しっかりと車を停車させる(その場から動かなくする)ことができます。
SAエリアなどで仮眠しているトラックを観察してみると、何割かのトラックはこのようなタイヤ止めをした状態で停泊しています。
車中泊は家などと違ってそもそも動くものとして作られた車の中で寝ることになりますので、そのことが気になってよく眠れないという人は、このようなタイヤストッパーを購入しておくといいかも知れません。
ちなみに、タイヤストッパーはその辺のホームセンターで1000~2000円程度で売ってます。
ホッカイロ(冬の季節のみ)
冬の車中泊でやってはいけないのがエンジンつけっ放しで暖房をつけたまま寝ること。
雪などがマフラーを塞いでしまうと、一酸化炭素が車内に充満してきて、最悪の場合、死に至ることもあります。
でも、冬にエンジンを切って車中泊をすると、いくら断熱シェードを窓に取り付けたとしても、明け方ごろには車内の温度はほぼ外気温と同じぐらいになっています。
キャンピングカーなどでは補助電源などを使ってエアコンを電気で作動させたりする事もありますが、ミニバン車中泊でそんなこと出来ません。
そんなときに活躍するのが、ホッカイロです。
でも、衣類に貼るのではありません。
この貼るタイプのホッカイロを、寝る前に敷布団の裏側(床側)にたくさん貼り付けておくのです。
ホッカイロは1個当たり約5Wの発熱量がありますので、例えばホッカイロを10個も貼ると、その発熱量は約50W。
人間一人の発熱量は約75Wなので、ホッカイロをこのように活用する事で布団の中にもう一人、人がいるぐらいの暖かさになります。
しかも、このホッカイロ、安いものだと10個で200円ぐらいで買えますし、使い終わったら剥がしてゴミ箱に捨てていくことも出来ます。
布団を持ち込んでの冬の車中泊の場合は、是非活用してみてください。
エンジンスターター(真夏や真冬のみ)
気候の良い春や秋の車中泊には使わないのですが、寒い冬や暑い夏は就寝時にも車のエアコンを付けたくなるときがあります。
ですが、車中泊をする場合、大体車の後ろの方にベッドを作るために荷物は運転席や助手席にまとめておくことが多く、寝ているときに「ちょっとエアコンを付けたいなぁ」と思っても、いちいち起き上がって荷物をよけながら運転席まで行ってエンジンキーをまわさなければなりません。
しかも、ずっとエンジンをつけっぱなしも落ち着いて寝れないので、エアコンを切る(エンジンを切る)ためには、また運転席まで行ってエンジンキーをまわさなければなりません。
ですが、エンジンスターターがあれば、「ちょっとエアコンを付けたいなぁ」と思ったときに、枕元においてあるリモコンキーでエンジンをつけるだけでOKで、だいたいのエンジンスターターはエンジン始動後、事前に設定した時間が過ぎたら勝手にエンジンをOFFにしてくれます。
最近、エンジンスターターもどんどん安くなってきていますし、取り付けも比較的容易なので、検討してみる価値はあると思いますよ。
後付けのオートクルーズコントローラー(車外品)
車中泊をする場合、「車中泊をすること」が目的なのではなく、「自宅から遠く離れた場所で何かをする(ディズニーランドに行って遊ぶなど)こと」が目的になっていると思います。
ただ、問題になってくるのが、長距離を車で移動する場合のドライバーの疲労です。
昔は夜中に500~600kmぐらい運転して、その後1~2時間仮眠し、そのままディズニーランドで一日遊んだりもできるぐらい体力があったのですが、今ではもうそんなことはできなくなってしまいました。
ミニバンなどの普通の車の車中泊はあくまで「仮眠」レベルでしかなく、ホテルに泊まるような「疲労回復」は望めません。
ですので、車中泊の旅を最大限楽しむために大事になってくるのは、「長距離運転のドライバーの疲労をいかに抑えるか?」というところにあります。
色々考えた結果、私が採用したのは、後付けDIYで設置できるオートクルーズコントローラーでした。
オートクルーズコントローラーとは、シフトレバーのところについたボタンを押すと、アクセルから足を離してもその速度を自動で保ってくれ、ブレーキを踏むとその制御が解除されるというもの。
これがあると、運転中に足を自由に動かすことができるので、相当楽ですよ。
どれぐらい楽かというと、例えば500km走行しても、250~300km走行したぐらいの疲労しか感じられなくなったという感じ。
配線類一式セットでもDIYで取り付けたら予算2万円程度で実現可能ですので、おすすめです。
トラブル(バッテリー上がり)を防ぐための車中泊グッズ
車中泊でよくあるトラブルと言えば、アイドリングストップ(エンジン停止)状態で電気を使いすぎて、バッテリーが上がってしまうことです。
バッテリーが上がってしまっては車を動かすことができなくなってしまいますので、それを防ぐための車中泊グッズを紹介していきます。
LEDランタン
車中泊する時に困ってしまうことといえば、どうやって車内を明るくするのかということ。
というのも、エンジンOFFの状態で車の天井についている車内灯を使ってしまうと、バッテリーが上がってしまう可能性があるからです。
そんな時に役立つのがアウトドアなどで活躍するLEDランタンです。
このような電池タイプのLEDランタンであれば、どれだけ使ってもバッテリー上がりを起こすことがありませんし、ネットショップなどで安いものだと1000~2000円ぐらいで購入することができます。
ただ、実際に車中泊してみるとわかると思いますが、駐車場などに停車した状態での車内は基本的には窮屈ですし、寝るかスマホをイジるか、DVDを見るかぐらいしかすることはないとお思います。
そう考えると車内灯やそのかわりのLEDランタンを使う時間はかなり限られていますので、初めて車中泊する場合、まずはLEDランタンなどは購入せず、車中泊してみるのがいいと思います。
そして、2回目に車中泊する際に前回のことを思い出してLEDランタンがあればよかったなぁと思ったのであれば、それを購入するようにすれば無駄な出費を押さえることができます。
ジャンプスターター(モバイルバッテリー)
いつもいつも思うことですが、車中泊ではバッテリー上がりを気にしながら過ごさなければなりません。
というのも、エンジンOFFで車内灯の点けっぱなしや、シガーライターでスマホを複数台充電など、そういう不注意でバッテリーを上げてしまったのならまだしょうがないかという気もします。
ですがバッテリーそのものが弱ってきているような場合だと、エンジンONの状態で長時間エアコンを点けっぱなしにしていたりするだけで、バッテリーが上がってしまうこともあります。
このことは、GWなどの渋滞でバッテリーが上がってしまうということからもよく聞く話だと思います。
前置きが少し長くなってしまいましたが、このように車中泊をする際はバッテリー上がり対策が必須で、我が家では車中泊でのバッテリー上がりを経験してから、「ジャンプスターター」と呼ばれるものを持っていくようになりました。
ジャンプスターターとはモバイルバッテリーを一回り大きくしたようなもので、ネットショップなどで5000~10000円ほどで購入することができます。
このジャンプスターターを持っていれば、バッテリーが上がってしまっても簡単にエンジンを始動することができます。
その他にも、モバイルバッテリーと同じようにスマホなどを充電することも可能なので、車中泊旅行中のエンジンOFF時は、基本的にはこのジャンプスターターの電気を使う形でバッテリー上がり予防にも効果があります。
キャンピングカーなどで言うサブバッテリーの小型版のようなイメージですね。
もちろん、車中泊前にバッテリーをチェックして専用の充電器で充電したり、新品のバッテリーに交換しておくのでもOKです。
ただ、バッテリーが上がってしまったらせっかくの車中泊の旅が台無しになってしまうので、念には念を入れておくというぐらいの気持ちで考えておいたほうがいいと思います。
最後に一言
今回は、【ミニバン】家族車中泊で役立つ15のおすすめグッズまとめについてお話しました。
定番と言っても、車中泊する時期や時間、日数によってはここまで準備する必要がない場合もあります。
あなたの車中泊に合わせた車中泊グッズを選んで、楽しい車中泊旅行に出かけましょう。
なお、車中泊の準備をする際の持ち物リスト(PDF、印刷可能)については、こちらの記事にまとめてありますので、是非参考にしてみてください。
それでは!