【自動車税節約】ミニバンをDIYで4ナンバー化する方法(構造変更、乗車定員5人編)

ノアやボクシーなどの乗用のミニバンは普通、5ナンバー(小型乗用車)で登録されていますが、荷室を作るなどの工夫をすれば4ナンバーの小型貨物車として登録する事ができます。

4ナンバー化のメリットは、合法的に2列目、3列目を取り外して荷室を広く使えるようにしたりする以外に、自動車税や重量税を大幅に節約できたりします。

ただ、この構造変更による4ナンバー化のほとんどは、バイクやレーシングカートを乗せるために、3列目だけはなく2列目のシートも取り外して、乗車定員を2人とする場合がほとんどです。

家族が5人いる我が家にとって、乗車定員が2人になってしまうとこの車を普段使いできなくなってしまうので、最低でも乗車定員は5人、つまりセカンドシートは取り外さずに4ナンバー化する必要がありました。

いろいろとWEBで調べたり、実際に陸運局などに問い合わせるなどして4ナンバー化のとについて調べてみた結果、ノアのようなミニバンの3列目を取り外して、乗車定員を8人から5人にするという内容でも、4ナンバー化ができることがわかりました。

そこで今回は、我が家のノアを使って、5ナンバーのミニバンをセカンドシートを残した状態で(乗車定員を5人)、4ナンバーに変更するための改造方法や陸運局での具体的な検査、申請方法などについて詳しく説明していきます。

4ナンバー取得のメリットとデメリット

構造変更で4ナンバー化したノア

我が家のノア(トヨタのミニバン、元々5ナンバー)は、車の維持費を安くしたい&3列目のシートと取り外して車中泊仕様にしたいというわけで、自分で構造変更して4ナンバーを取得しました。

ただ、初めてこの話を聞いた人の場合、どうして多くの人が4ナンバーの取得を目指すのかよく分からないと思いますので、まずは4ナンバー化のメリットやデメリットについて詳しくお話していきます。

なお、具体的な4ナンバー化の手続きの手順(業者に任せず自分で行う方法)について早く知りたい方は、こちらからどうぞ。

>>4ページ目に進む(構造変更申請の具体的な手順)

【メリットその1】税金を節約できる

4ナンバー取得の一番のメリットは、なんといっても車にかかる税金(自動車税や重量税)を節約できるという点です。

ノアを4ナンバー化することによって、どれだけ税金が節約できるか、具体的な数値を挙げて比較してみるとこんな感じになります。

法定費用 4ナンバー 5ナンバー
自動車税(2年) 16000円 79000円
重量税(2年) 19800円 40000円
自賠責保険(2年) 34440円 27800円
合計 70240円 146800円

※5ナンバー車はノア(自家用乗用車)を想定して、排気量1.5リットル超~2.0リットル、重量1500~2000kg、4ナンバー車は構造変更後のノア(小型貨物車)を想定して、最大積載量1トン以下、重量2000~3000kgで試算

※費用は2年間分を計上しています。

※試算で使った数値は以下のサイトを参考にしています。

>>自動車税の額|自動車税.info

>>自動車重量税の基礎知識と早見表|自動車税.info

>>自賠責保険料一覧|くるなび

このように5ナンバーから4ナンバーに変更する事によって、自動車税や重量税が2年間で約7.5万円ほど安くなることが分かりますね。

普段3列目を人を乗せるために使うことがほとんどないような人場合、4ナンバー化による節税を検討してみるというのも一つの手だと思います。

【メリットその2】荷室を広々と使える

構造変更のために追加した荷室の仕切り

ノアの3列目シートを取り外し、構造変更申請することで荷室を広々と使うことができます。

特に年に何度も車中泊をする人のような場合、ミニバンの3列目あたりを改造して、プチキャンピングカー仕様にしたいと感じてくるのではないでしょうか?

ただ、勝手に車のシートを取り外したりしてキャンピングカー仕様にすると、違反になるんじゃないかとヒヤヒヤしながら運転しなければいけません。

でも、正式に陸運局で構造変更を受けてしまえば、もうそのような心配事もなく、堂々とプチキャンピングカーライフを楽しむことができます。

ただ、いいところばかりのように思えるこのノアの構造変更による4ナンバー化ですが、実際に構造変更してみるといくつかのデメリットがあることも分かってきました。

【デメリットその1】乗車人数が5人(または2人)になる

4ナンバー化するためには、3列目のシート(+2列目のシート)などの乗車設備を取りはずし、積載設備の床面積を広げる必要があります。

すると、車検証に記載できる乗車人数は、車検を通す時に設置してあった乗車設備と同じ数となり、ミニバンの場合、3列目のシートを取り外せば5人乗り、それに加えて2列目のシートも取り外した場合は、2人乗りになってしまいます。

なお、車検証上の乗車定員以上が車に乗ることは法律違反となりますので、そのような状態で万が一事故が起きた場合、保険が下りないなどのこともありますから、注意が必要です。

【デメリットその2】車検が毎年になる

5ナンバーなどの小型乗用車の場合、車検は初回は3年、それ以降は2年毎に車検を受けていればOKですが、4ナンバーの小型貨物車の場合、初回(新車の場合)は2年、それ以降は1年後との車検となります。

ただ、自分で構造変更申請を通すことができれば、次回からはユーザー車検も楽にできるようなノウハウが身についているので、これからの毎年の車検はそこまで苦にならないかも知れません。

【デメリットその3】リアに最大積載量を記載する必要がある

小型貨物車になると、トラックの後ろなどに書かれている「最大積載量○○kg」を表示する必要があります。

4ナンバー化で最大積載量をマジックで記入

事前にステッカーなどを購入しておけばよかったのですが、私の場合、構造変更申請のときに「マジックありますから、最大積載量200kgとトランクドアに書いてね~!」と言われてしまい、こんなしょぼい感じの記載になってしまいました・・・。

【デメリットその4】ホイールやタイヤの種類が限定される

小型貨物車の場合、車両重量及び積載荷重に対する安全基準を満たしたJWL-T規格アルミホイールが純正品・社外品も含めてあまり種類が多くなく、普通のアルミホイールは車検に通らないと思ってもらったほうがいいでしょう。

JWL
乗用車用の軽合金製のホイール基準。
3ナンバーや5ナンバーなどの乗用車の場合はこちらの刻印が無いアルミホイールでは車検に通りません。
国内メーカーのアルミホイールにはカナリ高い割合で刻印されています。
※この部分が一部変更となりました。詳細は下記で解説します※

JWL-T
こちらは貨物・バス用の軽合金製のホイール基準。
1ナンバー(貨物登録)や2ナンバー(乗車定員11人以上)の場合は、
こちらの刻印が無いアルミホイールでは車検が通りません。
国内メーカーのアルミホイールの中でも一部しか刻印されていません。
※この部分も一部変更となりました。詳細は下記で解説します※

引用)1ナンバー貨物登録のアルミホイールJWL-T規格一部不要に。SAE基準も採用へ|flexdream

また、タイヤについても純正タイヤのロードインデックス以上のものを使わなければ、構造変更できません。

Q.ロードインデックスとは何ですか?
A.ロードインデックスとは、規定の条件のもとで、そのタイヤに負荷できる最大質量を示す数値です。ロードインデックス表示は、下の表から換算できます。

ロードインデックスと速度表記

出典)タイヤの表示-2(ロードインデックス・速度記号)|株式会社プログレス

確実に構造変更に通すため、純正のスチールホイール(鉄チンホイール)に純正タイヤを装着するケースが多く、アルミホイールに比べて見た目が少しかっこ悪くなってしまいます。

構造変更のために陸運局に到着

ただし、最近では少し状況が変わってきたようで、アルミホイールに関して「積載500kg未満かつ総重量3.5t未満」であればJWL-Tは不要(JWLでもOK)になっているようです。

JWLマークのアルミホイールも小型貨物に適用可に

出典)平成26年度整備主任者法令研修資料|一般社団法人青森県自動車整備振興会

ただし、タイヤのロードインデックスについては引き続き純正以上のものが必要ですので、その辺りも考慮してチョイスする必要がありますね。

【デメリットその5】任意保険料が若干高くなる

車の用途が変わると、任意保険の料金が変わります。

例えば、乗用ではなく、事業用(ダンプ、有料の配達など)として車を使う場合、任意保険料が大幅に上がってしまうことがあります。

ただ、今回は車の用途(乗用)は変わらず、車の構造が小型乗用車から小型貨物車に変わるだけですので、保険料は若干高くなる程度に収まります。

私の場合(ノア、29歳)で、5ナンバーの時は毎月の保険料が2500円だったのに対して、4ナンバーにすると3300円になるといった感じでした。

年間約9000円ぐらいの保険料アップになりますが、それでもまだまだ節税の効果の方が大きいので、4ナンバー化による節約効果は十分にあるということにあります。

4ナンバー化(構造変更)で知っておきたい5つのポイント

続いては、5ナンバーのノア(小型乗用車、ステーションワゴン)を4ナンバー(小型貨物、バン)に構造変更する時の5つのポイントについてお話していきます。

【ポイントその1】貨物室の床面積が1m×1m以上あること

小型貨物車として4ナンバーを取得するためには、貨物室の床面積が1m×1m以上である必要があります。

ノアのようなミニバンの場合、この基準はすんなりクリアできるでしょう。

【ポイントその2】貨物の積み下ろし部分の寸法が80cm×80cm以上あること

小型貨物車として4ナンバーを取得するためには、リアゲートを空けたときの貨物の積み下ろし部分の寸法が、80cm×80cm以上であることが必要です。

これもミニバンの場合、すんなりクリアできるでしょう。

【ポイントその3】荷室と乗車設備の間に適当な隔壁または保護仕切りがあること

小型貨物車として4ナンバーを取得するためには、荷室と乗車設備の間に適当な隔壁または保護仕切りがある必要があります。

ただし、最大積載量500kg以下の場合は座席の背当てを仕切りの代わりにしてもOKとの規定がありますので、荷室に500kg以上のものを載せない場合は、この基準を気にしなくても大丈夫でしょう。

【ポイントその4】運転席より後方に人を乗せる場合、その人よりも貨物の重量の方が大きいこと

最後のポイントは、運転席より後方に人を乗せる場合、その人よりも貨物の重量の方が大きい必要があります。

例えば、ミニバンでセカンドシートを残して5人乗りのまま、小型貨物車として4ナンバーを申請する場合、2列目に3人の人が載ることになります。

人の重さの計算は「乗車定員×55kg」と決められていますので、この場合55×3=165kg、最大積載量は50kg毎の設定という決まりがあるため、最終的に最大積載量は200kg以上で申請する必要があります。

【ポイントその5】乗車設備の床面積より、積載設備の床面積の方が大きいこと

小型貨物車として4ナンバーを取得するためには、運転席を除いた乗車設備の床面積より積載設備の床面積が大きい必要があります。

2列目シートを残す場合は、A;運転席後部から室内後端(運転席背もたれ後部を約30度に固定した状態~2列目シート背もたれ後部まで)よりも、B;荷室(2列目シート背もたれ後部~テールゲートまで)の長さが大きくなっていなければなりません。

4ナンバー化には運転席を除いた乗車設備の床面積より積載設備の床面積が大きい必要がある

例えば、ミニバンのノアの場合、運転席後部から室内後端は約2000mmありますので、積載設備の床面積がその50%となる1000mmを超える必要があります。

2列目と3列目のシートを取り外す場合は、その基準を楽にクリアする事が出来ます。

ですが、2列目シートを残したまま5人乗りの4ナンバーを実現する場合は、2列目のシートを前側にセットし、背もたれもほぼ垂直に立てた状態で固定しなければ、その基準をクリアできないことを頭に入れておきましょう。

ノアやボクシーのトランスXやYYの車内の様子

出典)トランポについて ~TOYOTA VOXY トランスX~|~TIME GOES AROUND~ 2nd

なお、ノアの荷室がフルフラットになるトランスXやYYなどの車種の場合、一見そのままの状態でも4ナンバー化が可能ではないなかという風に感じるかも知れません。

ノアやボクシーのトランスXやYYはセカンドシートが倒れる

出典)ノアについてのご質問|TOYOTA

ですが、それらの車種のセカンドシートは後ろに倒れる仕様になっているので、例えば、セカンドシートを後側にスライドさせ、かつシートを倒すといったような状態では荷室長の条件(上記の場合、1000mm)や下記ポイント4の隔壁や保護仕切りを設置する条件などを満たすことができていないため、陸運局で不適合と判断される可能性があります。

ですから、このような車種で4ナンバー化する場合は、セカンドシートの後ろ辺りに乗車部分と荷室を仕切るバーなどを設置し、誰が見ても確実に条件がクリアとなるような工夫をする必要です。

構造変更手続きのの具体的な手順

それでは、5ナンバーのミニバンを4ナンバーに構造変更する具体的な手順についてお話していきます。

【STEP1】陸運局で構造変更に関する最新の正しい情報を入手する

車に手を入れる前に、車検証を持って陸運局に行き、対象となる車両が小型貨物車(4ナンバー)に変更可能か聞きに行きましょう。

私の場合もそうでしたが、ネットに書かれている内容が正しくなかったり、最新ではなかったり、地域によって差がある場合が多々あります。

例えば、ネットなどに「平成11年7月以降に初回登録された車両については、規制が厳しく4ナンバー化することが容易ではありません。100万円のブレーキ機能調査レポートが必要になります・・・」などと書かれていていましたが、実際に陸運局の検査官の人に聞いてみると、「今はそのようなレポートの提出は必要なくなったよ。」ということでした。

また、具体的にどのような準備をするかとか、どのタイミングで改造、検査をしていくかなど、検査官と仲良くなれば細かなところまで教えてくれる場合もあります。

ですから、車を改造する前に、まず陸運局に行き、話しを聞くという一手間を加えることをオススメします。

具体的には、陸運局のユーザー車検の受付のところで事情(構造変更したいが、○○が分からないので詳しい内容を聞きたいなど・・・)を説明してみてください。

すると、大抵の場合、「検査ラインに行って聞いてきてね。」と言われるので、検査ラインで検査官の人に直接聞きたいことを聞きましょう。

ただし、検査ラインは超忙しい場所なので、検査官の邪魔にならないように、聞きたい内容を事前にまとめておくとか、対応に5~10分以上かかりそうだったら、また別の日に聞きに行くとか、とにかく検査官の仕事の邪魔にならないように配慮してあげてください。

豆知識として、検査ラインは最終の4ラウンド目(14:30~16:00)の後半辺りから検査する車の数が減ってきますので、その辺りの時間帯を狙って行くと相談にのってもらいやすいかもしれませんね。

【STEP2】構造変更するための車の改造を行う

STEP1で検査官に聞いてきた内容に基づいて、車の改造を行います。

4ナンバー化には運転席を除いた乗車設備の床面積より積載設備の床面積が大きい必要がある

今回の構造変更において特に重要な部分はこの荷室部(B)を2列目のスペース(A)より大きくするという点。

まずは、サードシートを取り外すとしても、どうすればこれを満たすことができるのでしょうか?

WEBでいろいろと検索してみると、セカンドシートのリクライニング機構とスライド機構の固定をリベットで固定して、確実にA<Bとなるようにしている人がいました。

ハンドリベッターでシートを固定する

写真は、「ハンドリベッター」という道具。リベッターの先端にリベットをセットし、レバーを強く握ることにより外側からリベット打ちができる。

先ほどあけておいた貫通穴にリベットを打ち込み、シートのカバー類を元通り取り付けると作業完了。

引用)貨物スペース確保のための2列目シートの改造|自動車の改造と整備

ただ、この方法を採用しようとしていた時に、セカンドシートに座る家族からセカンドシートが完全に固定されてしまうため「座りずらい!」などと、駄目出しをされてしまいました。

そこで考えたのが、荷室部に仕切りを追加するという方法です。

構造変更のために追加した荷室の仕切り

4ナンバー化の改造に使った金具

4ナンバー化の構造変更の金具の設置

この方法なら、シートのスライド機構やリクライニング機構をなくさずに、二列目と荷室の境目を明確にすることができます。

ですが、実際にやってみると今までより若干2列目が狭くなってしまっていることと、2列目の人がリクライニングを全部倒して寝るということはできなくなりました。

やっぱり小型貨物に構造変更するわけなので、多少のデメリットは残ってしまいます。

そのあたりはなんとか家族を説得して、しぶしぶ了解してくれました。

ちなみにこの改造を行う時期ですが、基本的には「構造を変更してから15日以内に構造変更検査を受ける必要がある」と検査官の人が言っていました。

ですから、車検が満了となる2ヶ月ぐらい前から車の改造を行っていき、改造が完了したらすぐに陸運局にもって行くといったイメージが良いのではないでしょうか。

ただし、もっと早めに構造変更検査を受けたいのであれば、「それでも全然OKですよ」ということでした。

【STEP3】予備検査場で事前に調整を行う

陸運局の近くには「予備検査場」と呼ばれる民間のテスター屋さんがあります。

予備検査場

そこには陸運局で行う検査ラインと同じ検査機器が設置されており、事前に検査項目のチェックと、不合格項目があればその調整をしてもらうことができます。

テスター屋さんの検査ライン

私が住んでいる三重県にあるテスター屋さんの場合、「フルコース(3900円)」ですべての項目のチェックと調整を行うことができました。

ちなみにこの予備検査で不合格になったのは、ヘッドライトの光軸とナンバー灯のランプ切れで、ヘッドライトの光軸調整はその場で行ってくれましたが、ナンバー灯のランプは「後で自分で交換してから陸運局に行ってくださいね。」ということになりました。

本番の検査ラインで不合格が出たらアタフタしそうだったので、この時点で不合格項目を把握できて、かつ調整までしてもらえるのは素人にとってはとてもありがたいです。

もちろん、このようなテスター屋さんに行かずに直接陸運局に行って検査を受けて、不合格になった箇所だけテスター屋さんで調整してもらうのもいいと思いますよ。

ただ、私のようにユーザー車検もやったことのない人の場合は、「実際の検査ラインでどのような操作をどれぐらいのペースでこなさなければならないのか?」ということをテスター屋さんで予習しておくと安心ですね。

テスター屋さんの場所が分からない場合は、WEBで「○○県 予備検査場」と調べれば出てくると思います。

当日の持ち込みも可能なので予約する必要がないところがほとんどですが、心配な方は事前に問い合わせてみてください。

【STEP4】必要な書類を準備する

ミニバンを5ナンバーから4ナンバーに変更するためには、普通のユーザー車検に必要な書類とは異なる書類が必要で、それらは陸運局の窓口で購入する(約130円)ことができます。

構造変更のために陸運局の窓口で購入する書類はこちら。

  1. 自動車検査表
    構造変更に必要な書類の自動車検査証
    当日の検査結果を入力する用紙ですので、変更のないところは自動車検査証などを参考にして記入しておき、構造変更で変更になる部分は空欄のままにしておきます。今回の場合は、定員や最大積載量、車両重量、車両総重量などが変更されると思いますので、その欄は空欄のままで検査を受けに行きましょう。
  2. 申請書(第1号様式)
    構造変更に必要な書類の申請書第一号様式
    OCRシートですので上のほうのピンク色の枠になっている部分は鉛筆で記入していきます。具体的な記入方法は、こちらのサイトが参考になります。
    >>申請書(OCRシート)/第1号様式の作成
    >>車の名義変更手続きの申請書の書き方・記入例|名義変更のすすめっ
    ちなみに書類を記入していく上で必要になってくる住所コードはこちらのサイトで検索することができます。
    >>住所コード検索|自動車登録関係コード検索システム
    なお、印鑑は認印でOKです。
  3. 申請書(第2号様式)
    構造変更に必要な書類の申請書第2号様式
    具体的な書き方は第一号様式を参考にしてください。
  4. 自動車重量税納付書
    構造変更に必要な書類の自動車重量税納付書
    自動車重量税を納付するための書類なのですが、今回の場合構造変更でナンバー(自動車登録番号)が5ナンバーから4ナンバーに変更になりますので、氏名と住所だけ事前に記入しておき、後は当日窓口の人に聞きながら記載していきます。
  5. 手数料納付書
    構造変更に必要な書類の手数料納付書
    構造変更に関する手数料を納付するための書類です。車台番号や氏名、住所を記入しておきましょう。
  6. 点検整備記録簿
    構造変更に必要な書類の点検整備記録簿
    事前に車の点検と整備をする際に使用する記録簿です。点検で整備が必要な項目があったとしても、「後整備」することにしておけば検査には通すことができます。

これらの書類は陸運局の窓口で「普通車の構造変更で必要な書類をください。ナンバーも変更になります。」と言えば、サササッと渡してくれる(130円程度)と思います。

検査の当日これらの書類を購入&記入していくのでもOKですが、素人の場合は事前に陸運局に行ってこれらの書類を手に入れ、予め分かる範囲で記入しておき、当日は不明な点を窓口で聞きながら追記していく方がスムーズに手続きを続けられると思います。

その他に、陸運局で購入する以外に構造変更に必要となるものはこちら。

  1. 自動車検査証(車検証)
  2. 自動車損害賠償責任保険(共済)証明書
  3. 自動車リサイクル券
    リサイクル料を支払えば陸運局で発行可能です。
  4. 自動車税納税証明書
    陸運局や県税事務所などで再発行可能です。
  5. 印鑑(認印でOK)

こんな書類見たことがないという人は、車のダッシュボードの中を探してみてください。

稀に自動車税納付書や自動車リサイクル券がない場合もありますが、その場合は自動車税納付書は当日陸運局や県税事務所で購入することができます。

なお、当日にあれこれ混乱しないためにもこれらの書類は事前に揃えておいて、更にバインダーなどにまとめておくと、窓口で「あの書類はどこだったかなぁ~・・・」なんてならずにスムーズに申請が進んでいくと思いますよ。

【STEP5】検査ラインの予約をする

先ほど紹介したテスター屋さんは予約不要なところがほとんどですが、陸運局で検査を受けるためには事前に予約を取る必要があります。

自動車の点検や書類の準備が整ったら、検査日を決めて、国土交通省の運輸支局(車検場)のサイトで検査ラインの予約をしていきましょう。

>>自動車検査インターネット予約システム|国土交通省

具体的な予約のとり方としては、まず上記のサイトでIDとパスワードを取得し、その後そのIDとパスワードを使って予約をしていくという流れです。

検査を受ける10日前から予約が可能ですので、車の点検整備の目処がついた時点で予約しておくと良いでしょう。

ちなみに、構造変更検査を受ける際の日程に関するポイントは、「陸運局が混雑する時期は避ける」ということ。

構造変更検査はユーザー車検と同じように、陸運局の検査ラインで自分が車を運転したりして検査に立ち会う必要があります。

周りはクルマ屋さんなどプロの人ばかりなので勝手が分かっていますが、素人がその場所に行くと何をすればいいのか分からないので、検査ラインの進行を妨げてしまう場合も・・・。

特に、陸運局が込む時期(1~4月頃)は検査ラインが混雑してみんなピリピリしていますので、その時期は避けるようにスケジューリングするのが良いでしょう。

つまり、車を購入する人が多い時期は、ユーザー車検を行う運輸支局や軽自動車検査協会が混雑しやすい!のです。

この辺りを考えながら、私の経験やディーラーの人に混雑しやすい時期について聞いてみた結果が下記のグラフです。

時期 混み具合
1月 3
2月 4
3月 5
4月 4
5月 3
6月 2
7月 2
8月 1
9月 2
10月 2
11月 2
12月 2

※混雑具合をレベル5~レベル1で現しています。レベル5が「激混み」です。

やはり3月末に車を購入する方が1番多いため、3月は1年でもっとも混む時期です!

車検は有効期間満了の1ヶ月前から受けることができますから、少し早めの2月中に受けるなど、どうしてもという方以外は3月のユーザー車検はできるだけ避けましょう!

引用)ユーザー車検の混雑する時期|ユーザー車検は簡単です!

この混雑する時期を避けておけば、検査官の人も比較的おだやかに対応してくれる可能性がとても高まりますよ。

予約する時間帯(ラウンド)については、できる限り午前中の1~2ラウンドを予約しておきましょう。

陸運局は検査の当日に限り、3回目まで検査ラインに予約なしで入場することができます。

検査ラインで不合格の項目があった場合、すぐにその項目について調整を行い、その日のうちに検査ラインで合格を貰わなければなりません。

仮に当日中に不適合箇所が合格にならなかった場合、限定自動車検査証というものを発行してもらい、15日以内に再度陸運局で検査を受け直す必要があります。

そのようなことにならないように、しっかりと必要な整備を済ませてから陸運局で検査を受けるようにしていきましょう。

【STEP6】陸運局で構造変更検査を受ける

車の改造や点検が完了したら、陸運局で構造変更検査を受けに行きます。

構造変更のために陸運局に到着

今回は初めての構造変更だったので、検査ラインの予約の2時間前には陸運局入りしました。

まずは受付に行き、「構造変更をしたい」と伝え、用意していた書類をチェックしてもらいます。

普通のユーザー車検ならこの段階で「自賠責保険」も更新しておく(次回の2年分の保険料を支払っておく)のですが、今回は構造変更することによって保険料が変わってくるため、「検査が終わってから自賠責保険に入りましょう」ということになりました。

受付後の検査証の写真

受付が終わったら、次は検査手数料などの支払いになります。

ここでも普通の継続車検なら検査手数料(2000円)と重量税(小型乗用車、約3万円)をこの場で支払って行くのですが、今回は構造変更によって重量税が変わってきます。

そこで、ここでも検査手数料だけ先に支払っておいて、「重量税は検査が終わってから支払いに来てください」ということになりました。

検査手数料のみ支払った

その後、指定された検査ラインの列に並び、ユーザー車検と同様の内容を検査していきます。

ユーザー車検の陸運局の検査ラインの列に並ぶ

この検査ラインで何をすればよいのかということについては、こちらのサイトに詳しくまとめられていますので、そちらを参考にするとよいでしょう。

>>検査コース(車検場)の流れ|車検と車の手続き案内センター

一般的な継続車検の内容(ユーザー車検と同じ)に合格したら、次は測定検査です。

係りの人の指示に従って車を測定専用のラインに持っていきます。

陸運局の測定検査の検査ライン

5ナンバーのミニバンを4ナンバー化して節税する方法

ここで、車の寸法や前後加重の測定、外観の写真撮影など、構造変更後の書類に載る数値に関する内容について検査を行っていきます。

2人の検査官がまずは外回りの寸法測定を行い、続いて今回変更予定の荷室の寸法測定となりました。

特に何かを聞かれることもなく荷室の寸法が測定されていき、無事に測定は完了しました。

余裕を持った荷室の寸法にしておいた(奥行き100mm以上荷室の方を大きくした)ので、それがよかったのではないかと思います。

ちなみに重量を測定する前に、重量物(車内の荷物やスペアタイヤなど)を下ろす必要がありますので、スペアタイヤを下ろすための工具などは忘れずに持っていきましょう。

測定検査の後半で陸運局の人から「最大積載量は200kgになりますので、その表示をしてください。」と言われます。

私はうっかり最大積載量のステッカーなどを持ってきてなかったので、マジックを使ってその場でトランクゲートに記入しました。

4ナンバー化で最大積載量をマジックで記入

これでようやく検査は終了となり、後は書類を申請していき、ナンバープレートの取り付けとなりました。

書類の方は窓口の人に聞きながら、未記入だったところに記入して提出していき、検査後に後回しした自賠責保険(陸運局の行政コーナーで購入可能、12ヵ月分、17200円)や重量税(1年分、9900円)の支払いを済ませました。

後はナンバープレートの交換です。

まずは、窓口などでプラスドライバーを借りて車についているナンバープレートの取り外していきます。

ナンバープレートの封印はドライバーで突いて回す

後ろの封印はドライバーで突っついて封印を破り、その中にあるネジを回せば外すことができます。

それを窓口に返却して、新しいナンバーを受け取りましょう。

構造変更で受け取った4ナンバー

この4のマークがついたナンバーを受け取った瞬間、かなり感動しました・・・。

ようやくここまで来た~って感じです(笑)

早速、車に念願の4ナンバーを取り付け、係りの人が封印をして、陸運局での手続きは完了です。

後は新しい車検証と一緒にもらった車検ステッカーを貼り変えておきましょう。

ちなみに、車検ステッカーではなくて、良く見かけるあの丸い保安点検のシールについては、貼るのも貼らないのも任意なので、今回は貼らないことにしました。

ただし、12ヶ月と24ヶ月の法定点検は法律で実施することが義務付けられていますので、点検整備内容を記録した点検簿だけはしっかりと保管しておきましょう。

12ヶ月点検に出すと、車フロントガラスの左上に貼られるステッカー。

そもそもアレって必要なの?って、疑問に思う人は多いと思います。

結論から言うと、必要ありません。

あくまでステッカーを貼らなくても違法ではないだけで、12ヶ月&24ヶ月点検は必要です。
その点検は整備工場に持っていかなくても、自分でできれば問題ありません。 (整備士の人からクレームが来そうですが、事実ですw)
私は点検程度は自分でやるので、バイクも車も一度もお店に出したことありません。

で、自動車のフロントガラスには検査標証(車検ステッカー)以外のステッカー類の貼り付けはダメって規定があるのですが、点検ステッカーは自動車整備振興会等の業界団体が点検実施率を上げる為に許可されたらしく、有効期限内においてのみ貼りつけできます。

引用)点検整備済ステッカーは必要?|Why don’t you do your BEST?

【STEP6】任意保険の切り替えを行う

構造変更検査が完了し、新しいナンバーや車検証が手に入ったら、任意保険の切り替えを行います。

新しい車検証を手元に用意して現在加入している任意保険の登録内容変更窓口に電話し、「小型乗用車から小型貨物車に構造変更してナンバーが変更になったので、登録内容を変更してほしい」と伝えれば、その電話だけで当日中に任意保険の変更手続きをしてくれます。

この連絡をしておかないと、事故したときに保険が下りなくなる場合があるので、構造変更検査が終わったらすぐにやっておきましょう。

【STEP7】ETCの再セットアップも忘れずに!

車にETCがついている場合、構造変更によってナンバーが変更となるETCの再セットアップが必要です。

このETCの再セットアップは自分では行うことができませんので、ディーラーやオートバックスなどに依頼して下さい。

料金は3000円から5000円程度です。

【STEP8】自動車税の変更手続きは不要

4ナンバー化による節税効果の大部分を占める自動車税は、県庁の中にある県税事務所が管轄になっています。

構造変更後、県税事務所で自動車税に関して変更手続きをする必要があるかどうかを聞いてきたところ、「陸運局での変更内容が自動的にこちら(県税事務所)に届けられ、次回の自動車税の納付分(4月頃通知が届く)から、変更後の税率で納付いただくことになります。既に収めてもらっている今年度の残りの月割りの還付などはありません。」とのことでした。

今年度分の月割りの自動車税の還付がなかったのは残念でしたが、これをもって4ナンバー化の構造変更の手続きは完了となります。

構造変更に関するQ&A

この記事に対するお問合せへの回答をご紹介します。

Q;構造変更する場合、ブレーキレポート(ブレーキ機能調査レポート、取得に数十万円必要なもの)が必要になるとネットなどに書かれているのですが、それは必要なのでしょうか?

A;陸運局の検査官に聞いてみたところ、以前は必要だったけれども、これから構造変更する場合はブレーキレポートを提出する必要はないとの回答でした(2015年4月20日現在)。ただ、陸運局や検査官によって判断基準が違う可能性がありますので、構造変更をする前に一度車検証を持って陸運局に行き、この車両が小型貨物者に構造変更可能か、その様なレポートが必要になるのかどうか、構造変更を担当している検査官(受付の人だと回答が曖昧になる)に聞いてみると良いでしょう。

Q;自分で構造変更(改造や検査など)をする時間がない(自信がない)のですが、構造変更は必ず自分でやらなければならないのでしょうか?

A;今回紹介したミニバンの4ナンバー化は、必ずしも自分でやらなければならないものではありません。構造変更に精通した業者などがありますから、そのようなところに依頼しても良いでしょう。最近では、ヤフオクなどで5~6万円で構造変更を請け負ってくれるところも出てきているようですので、一度チェックしてみてください。

>>ヤフオクのキーワード検索⇒「4ナンバー化 構造変更」

最後に一言

今回は、5ナンバーのミニバンをセカンドシートを残したまま4ナンバーに変更する方法についてお話しました。

ミニバンのセカンドシートを残したまま小型貨物の4ナンバーを取得するのは少し手間がかかりますが、一度やってしまえば後はそんなに大変なことはありません。

特に家族5人以下で車にあまり沢山人を乗せることがなく、かつミニバンを使ってよく車中泊をするなんて人はこの方法を実践すると車の維持費も結構安くなりますのでオススメですよ。

それでは!

2019年6月19日家族で車中泊のノウハウ

Posted by 車中泊マニア